きっかけ

リストカットを始めたきっかけは、ストレスが一番割合を占めていたと思います。

仕事をしていれば、誰しもストレスを味わうもの。ただ、耐えられる人間と潰れる人間がいると思います。

私自身、高校を卒業してそのまま就職し「覚えることが楽しい」と感じてイキイキと仕事をしていた時もありましたし、残業が多くて疲弊していた時もありました。
そして、3年目の時、仕事を教えるように言われました。そのこと自体は2年目の時も言われたので特には何も思わず「はい」と言いました。

ただ、ここで私の精神の歯車が狂い始めました。2年目の時には、自分は新人の子の補佐という立場で仕事を教えていました。しかし、3年目の時は人手不足もあり、新人の子は1人とカウントせずに私は自分の仕事をしながらその子に指示や指導をしなくてはいけませんでした。

その何が問題かと言われればそれまでですが、はっきり言って自分には不可能に感じるような仕事でした。教えている相手は技量も足らない、新人だから覚えも速度も遅い。終わらなければ私がやらないといけない。そのストレスが一つ。そして、上司や先輩に対するストレス。

商品が飛んでくることもありました。仏頂面で飛ばされれば殺したくなります。でも抑えて過ごしていました
上司は、本当に人を殺したいのかと思うほどの仕事量を押し付けてきました。辞めたいと言ったら「何も言わないから平気だと思った」と言われ家で泣きました。

泣いても泣いても止まらず、腕を殴っても収まりませんでした。そんな時にふとカミソリが見えて考えなしに腕に当てていました。コレが始まりでした。

その後は、カミソリでは力がいると思ってカッターに変えてからというもの、イライラすれば切る。溢れ出る血が汚い感情を出してくれていると思えば耐えられました。人を憎んで悪口を言ってないと笑えなかった。そんな自分に対する嫌悪感を感じては自分に刃を向けることで罪滅ぼししていた気になっていたのかも知れません。

リストカットの後は、複雑な心境

でも、やはり、リストカットをした後は「やってしまった」と思った反面、安堵感もありました。

跡があるから職場では長袖を着ていて夏は暑くて仕方ありませんでした。跡が残らないといいなと思ってました。私生活でも、半袖は着られませんでした。
「次は、我慢しよう!」そう思っても我慢は出来ませんでした。

いま思うこと

地獄の4ヶ月間を味わって、退職した今。
とても穏やかです。人を憎んだりずっとイライラしてるのは疲れる。人の感情を4ヶ月ぶりに味わった。
やめる時、現場の人は涙を流し抱きしめてくれた。それが認めてもらえていたと感じて嬉しかった。上司はもちろん社員は何も言ってくれなかったが。
傷はほとんど分からないレベルで半袖も着て出かけています。

私はきっと軽い段階だったから自傷行為をやめられたんだと思います。
今も苦しんでる人もいるかもしれない。私は会社を辞めることでやめられた。
私の次の目標は、この先イライラしたり嫌なことがあった時に、また自傷行為を始めないようにすることです。

今苦しんでるあなたも、この先救われて幸せが訪れるようにと願っています。