リストカットをやめられない人に伝えたいこと – 39歳 女性
現在39歳の女性です。
リストカットは10代後半、20代前半に繰り返ししていました。
居場所がないという孤独感から
きっかけは母親と祖母からの言葉の暴力や学校の女性の集団からのいじめでした。
学校にいけば給食などに髪の毛のフケをいれられたり、裏庭でネチネチといびられたり、汚れたトイレに顔を突っ込まれたり。
家に帰れば私に完璧を求める母親とその期待に答えないと暴力をふるう祖母。父親は離婚していませんでしたから、祖父だけが救いでしたが、夜勤や出張であまり家にはいませんでした。
そんなことが小学校高学年から繰り返され、どんどん精神的に「自分はどこにもいられない」という居場所のない思いに潰されそうになっていきました。
心の傷を表面化するかのようにリストカットを
そんななかふと目についたのは文房具入れのカッター。こんなに心が痛み傷つきつづけるのなら、体が痛むほうがマシ、と心の傷を表面化してしまえば少しは楽になるかも、と繰り返してしまいました。
最初は傷みがあるし、もう二度とするまい、と思うのですが、だんだんと逃げ道をそこに求めるように。途中うつ病と診断され、長期入院も経験しました。
リストカットしたあとは多少楽になった気にはなるのですが、繰り返し自分で刻んだ傷は40歳ちかくなっても消えず、気にせず夏に半袖がきられるようになるには10年以上かかりました。
今リストカットで悩み、苦しんでいる人へ
今思えば、どんな親であれ、私は愛されたかったのだと思います。
なぜか女性の集団にいると浮いてしまう私はいつも気付けばいじめの標的。誰かに愛されたかった、認められたかったのだと思います。結婚はしましたが、相手は一般的な家庭で育っていますから共感はしてくれても、冷たいようですがしょせん別人です。
今同じようにリストカットで悩み、苦しんでいる方がいたら、他人に認められたり愛されようとすると、期待した分、裏切られたると心の傷は深くなります。
だから、自分を愛して自己批判をやめて、自己肯定感を高めてください。自分を愛するようになれる本や、自分を誉めて自己肯定感を高める方法論を書いた本が今たくさん売っています。苦しいときはまず自分です。他人のことはひとまず横においておけばいい。
人に認めてもらうんじゃなくて、どんなに出来ないことがあっても辛いと弱音を吐いてもそんなありのままの自分を愛してあげられるよう少しずつ練習してください。
私はそうして少しずつリストカットを卒業することができました。
希望をもってほしいと思います。